· 

225.大学入学共通テスト(2021年1月入試)~ポイントと対策~(2020/1/29追記)

※以下「国語、数学の記述式問題は文部科学省が2019年12月17日に延期を決定」


文部科学省が「大学入学共通テストの概要(5/29現在)」を発表しました。

大学入試センター試験に代わり、2021年度入試から実施されます。

そこで、主なポイントと対策をまとめたいと思います。

 

1.実施日は2021年1月16日と17日。

 

2.記述式問題を導入する「国語」の試験時間は「100分」

※記述式導入見送りの影響で、80分に変更となりました(2020年1月29日文部科学省発表)

→現行のセンター試験より20分長くなりました。記述式が初めて導入され、大問1問中の小問3問(20-30字/40-50字/80-120字)。プレテストでは正答率が極めて低いこと(第1回0.7%/第2回15.1%)、採点基準があいまいで自己採点が難しいことが懸念されています。ただ、問題数も少なく部分点もあるので、記述で大きな減点による差ができるとは考えにくく、基本的には従来通り読解力を磨き、基本問題を落とさなければ高得点をマークできるように思います。問題を解く上では、今まで以上に「文章の主旨、流れ、前後の論理的なつながりをしっかりと把握すること」が重要です。

 

3.記述式問題を導入する「数学I」「数学I・数学A」の試験時間は「70分」

※記述式導入見送は見送りになりました。

→現行のセンター試験より10分長くなりました。プレテストでは「日常生活や社会問題を数学的にとらえた問題として、小学校の階段の傾斜に関する問題や、登場人物が2名いて数学的な考え方をディスカッションしていくような問題」が出題されました。日々の生活の中で「この高さはどれくらいだろう?なぜこの形になっているのだろう?大きさはどのくらいにすればいいのか?」という疑問が出た際に「数学という道具」を用いて「いろんな視点や方法で問題を解決していく力」が求められていきます。与えられた数式をただ覚えて1つの方法だけで解くのではなく「他にはどんな考え方や解き方があるのか?またそれを実生活でどんな場面でつかうのか?」をイメージしながら数学に取り組んでいくことが重要です。

 

4.英語は、リーディング(80分)とリスニング(60分)で試験時間を分けて実施。また英語4技能を評価するため、大学入試英語成績提供システムに「民間の資格・検定試験」を活用。

→プレテストによると現行のセンター試験で問われていた「知識問題(発音、文法、整序英作文)」は出題されず、短め長章を何問もスピーディーに解いていくようになります。従来は「次の英文を読んで問いに答えなさい」という形式でしたが、これからは問題文の冒頭に、場面や状況設定が明示され、「次の英文が何のために何について示したものか?の状況説明が入り、英文の目的が明らかに」なります。設問は単純な選択問題ではなく「事実ではなく意見はどれか」を問われる問題が出題されます。長文に「何が書いてあり、どんなことが言いたいのか?」をより正確に見抜く力が必要になってきます。英単語はもちろん、文章を早く正確に読み取るための文法知識、そして文章を読んだ際に場面を想像できるような「背景知識や幅広い分野の情報」も重要です。

また、「民間の資格・検定試験」に関しては「原則として、入学志願者が2020年(令和2年)の4月から12月までの期間に、大学入試センターが発行する個人を特定するためのID(共通ID)を記入して受験した2回までの資格・検定試験の成績」となるので、注意が必要です。

 

最後に、2020入試改革が求める学力の3つのチカラは

・知識、技能(従来も求められていたモノ)

・思考力、判断力、表現力(知識、技能をどう活用するか?)

・主体性、多様性、協働性(態度や姿勢が評価対象に)

 

大切なことは日々の生活の中で「なぜ?どうして?」を考え続ける癖をつけることです。

入試制度が変わっても、学びの本質と目的はそう大きく変わりません。

1日1日を大切に、楽しく前向きにいろんなことを学んでいきましょう!

 

新規ご入会・中学生期末テスト対策受付中!図書カード2,000円分プレゼント!

「小中高校生個別・自習歓迎・無料体験・学力診断・私立中学授業対策実施中」

新松戸・五香で個人塾を選ぶなら!徹底個別指導塾 シングオンアカデミー

お問合せ 047(701)7762 お気軽にご相談ください。