392.「★追悼・古畑任三郎―――勝手に想定・最期の弁―――」

※神余くんの世界史あいらんど…河合塾世界史講師「神余秀樹」先生(吉崎の恩師)の“ちょっとdeepな”世界史をご紹介します。

★追悼・古畑任三郎―――勝手に想定・最期の弁―――

(のどの奥に少しつまった感の例の声)ぁぁわたしにとってはこれでよかったんですそもそも長生きだったかどうかなんて世間がいろいろかってに言うだけでじぶんにとってやるべきことをほんとに終えたらそれが天寿というものなんだとわたし気づいたんです今泉くんがなんといおうがあとはフェイドアウトでいいんですじゅうぶん密度のこい人生でしたふ・る・は・た・に・ん・ざ・ぶ・ろーいや、たむらまさかずでした。

――ものまねネタで何度か使わせてもらいました。ドラマの終盤。犯人を追い込んで一気にたたみ込むときのことばのリズム感はいつも考えぬいていたそうで……。『おしん』の橋田寿賀子さんに続きいい仕事を残してまたひとり、、、去る人もあり、来る人もいて。ショーヘイ・オータニサン!逃げるは恥だが、歴史は進む……。(2021年5月20日記)


〈神余秀樹先生プロフィール〉

 1959年、愛媛県に生まれる。広島大学文学部史学科卒。民間企業勤務などを経て受験屋業界の“情報職人”となる。あふれる情報の山に隠れた“底の堅い動き”。“離れて見ればよく見える”。さらに“常識から疑え”。そんな点も世界史のすごみかと思う。

 目標は「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを面白く」。学校法人河合塾世界史講師。

【著書】

『神余のパノラマ世界史(上・下)』(学研プラス、2010初版・2015改訂版)

『世界史×文化史集中講義12』(旺文社、2009)

『超基礎・神余秀樹の世界史教室』(旺文社、2018)